特別支援教育の中でも「通級による指導」は教採試験で頻出です。
この記事を読むことで、通級の対象となる障害種別、指導形態、法的根拠が明確になり、教採試験での得点向上と実務的な理解に役立ちます。
通級による指導とは何か
通級による指導とは、障害のある児童生徒が通常学級に在籍しながら、特別な指導を受ける制度です。
小学校・中学校・高等学校で実施されており、週数時間程度、特別な教室(通級指導教室)で専門的な指導を受けます。
「特別支援学校」ではなく「通常学校」に在籍する点が重要です。
児童生徒は大部分の時間を通常学級で過ごし、必要な時間帯のみ通級指導教室に移動して指導を受けます。
この制度により、社会への統合を促進しながら個別ニーズに対応することが可能になります。
通級による指導の対象となる障害種別
学校教育法施行規則第140条で、通級による指導の対象となる7つの障害種別が定められています。
具体的には、視覚障害・聴覚障害・知的障害・肢体不自由・病弱・弱視・難聴です。
さらに言語障害・自閉症・情動障害・学習障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)も対象に含まれます。
重要な点は「通常の学級での学習に支障がない」ことが前提であることです。
つまり、知的障害が軽度で、基礎学力が定着している場合に通級が適用されます。
教採試験では「〇〇障害が通級の対象か」という問い方が頻出です。

通級による指導の法的根拠と設置基準
通級による指導の法的根拠は「学校教育法施行規則第140条」です。
昭和54年の改正で初めて制度化されました。
設置基準については、都道府県教育委員会が判断し、各市町村教育委員会が具体的な設置を決定します。
通級指導教室の設置には、対象児童生徒の数、学校規模、通学距離などを考慮します。
また、通級指導教室の教員には「特別支援学校教諭免許状」の取得が原則とされています。
令和の改正では、高等学校での通級による指導の拡充が進められ、発達障害への対応強化が図られました。
通級による指導の指導形態と教育課程
通級による指導は「取り出し型」と「教室内支援型」の2つの形態があります。
取り出し型は、児童生徒が通常学級から特別な教室に移動して指導を受ける方式で、最も一般的です。
教室内支援型は、通級指導教員が通常学級に入って支援する方式で、近年導入が増加しています。
教育課程については、通常学級の教科学習は継続しながら、通級で「自立活動」や「特別の教科 道徳」などを指導します。
指導内容は個別の教育支援計画に基づいて決定され、個別の指導計画(IEP)が作成されます。
教採試験での頻出ポイントと実践的な理解
教採試験では、「通級の対象となる7つの障害」と「学校教育法施行規則第140条」の組み合わせ問題が頻出です。
また、「特別支援学校との違い」を問う問題も定番です。
特別支援学校は「障害が重度」「全日制」であるのに対し、通級は「軽度~中度」「部分的」という違いを押さえることが重要です。
さらに「通級指導教員の免許要件」「個別の教育支援計画の作成」といった実務的な内容も問われます。
令和の改正で「高等学校での通級拡充」が強調されているため、この点も注視が必要です。
💼 現場還元
学級経営の現場では、「通級児童の在籍学級での受け入れ体制」が重要です。
児童が通級から戻った後のフォローアップ、通級指導教員との連携、保護者への丁寧な説明が欠かせません。
授業では、通級児童が不在の時間帯の学習進度管理も工夫が必要です。
教採面接では「通級児童の支援経験」を聞かれることが多いため、具体的な関わり方や課題解決の事例を準備しておくと説得力が高まります。
特別支援教育コーディネーターとの連携を強調することで、総合的な対応姿勢をアピールできます。
🎯 実戦クイズ
Q1. 学校教育法施行規則で通級対象となる7つの障害種別。視覚障害、聴覚障害、知的障害、肢体不自由、病弱、弱視、あと1つは?
正解: 難聴
解説: 学校教育法施行規則第140条で定められた7つの障害種別の最後が難聴です。視覚障害・聴覚障害・知的障害・肢体不自由・病弱・弱視とセットで出題されます。
Q2. 通級による指導を規定する法律。「学校教育法施行規則」の第何条で定められている?
正解: 第140条
解説: 学校教育法施行規則第140条が通級による指導の法的根拠です。昭和54年の改正で初めて制度化され、その後の改正で対象障害が拡大されました。
Q3. 通級児童が通常学級に在籍しながら週数時間特別教室で指導を受ける形態。この「一部取り出し」方式を何と呼ぶ?
正解: 取り出し型
解説: 通級の指導形態には「取り出し型」と「教室内支援型」があります。取り出し型は最も一般的で、児童が通常学級から特別な教室に移動して指導を受けます。
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